2017年4月10日
山形県産『甘野老(あまどころ)』入荷しました!!
名前の由来は、根茎に甘味があることと、ヤマイモ科のトコロ(別名オニドコロ)に似ているところから名付けられました。 全国各地の山林原野や木陰に見られる多年草です。根茎は横に伸び、ところどころに節があります。4〜5月頃、草丈が40〜50pになり、互生する葉の付け根から長さ1.8pくらいの筒状の花を1,2個、鈴を下げたように付けます。花の先端は、浅く6片に裂けて緑白色をしています。花の季節が終わると、直径1p程の黒い球状の果実を付けます。 ユリ科のナルコユリと間違えやすいです。見分け方としては、あまどころは茎に角張った線が通り、花が1ヵ所から2,3個出るのに対して、ナルコユリは茎が円柱状で花は1ヵ所から3〜8個ぶら下がっています。 軽いほどよい苦味と、山菜には珍しく特有の甘味があり、味の評判も良いです。でも、食べられることを知らない人が多い山菜です。甘味のある強い粘液質の根茎には、多種類のオドランタンやフルクタンが含まれていて、この成分が薬効とされ、滋養強壮、打ち身、神経痛に効果があると言われています。 塩一つまみを入れた熱湯でサッと茹で、水でアク抜きしてから料理します。特有の甘味と舌触りを味わうのにはおひたしが最適ですが、甘味を生かした山菜らしくない使い方もできるでしょう。 ※写真の中段は成長した姿です。
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