2005年7月20日
京都府産『鹿ヶ谷南瓜(かぼちゃ)』入荷しました。
独特のひょうたん形の大型かぼちゃです。 送り火の行われる大文字山の麓にある鹿ケ谷付近で150年程昔から栽培されていました。 江戸時代、東北旅行の土産に持ち帰られた菊かぼちゃが栽培されるうち、突然変異で今の形になったという鹿ヶ谷かぼちゃ。果は縦25cm直径20cm(下側)、重さ2〜4kg程度になる大型な晩生種です。形は一様ではなく、首部の長いものやみじかいもの、細いものや太いものなど変化がみられます。濃い深緑色で、表面には大小のコブが数多くあり、初期には深緑色をし、やがて完熟すると淡い柿色になり白粉がふいてきます。 明治時代中頃は、京都で食べられるかぼちゃのほとんどが鹿ヶ谷かぼちゃだったといいます。現在では鹿ヶ谷付近でこのかぼちゃを栽培する人はなく、京都府中部の綾部市が主産地となっています。 肉質はち密で粘質で、煮炊きをしても形がくずれにくいです。上側には種はなく、味は淡白で、水けが多いのが特徴です。甘味も少なく水気が多く、肉類との相性がいい南瓜です。(鶏肉ミンチとの炊き合わせが一般的)。他に天ぷら、味噌汁の具、甘煮。食用だけでなく、そのユニークな形から飾り物など観賞用にもご利用頂けます。 鹿ヶ谷かぼちゃには、成人病予防に効果のあるリノレン酸が多く、科学分析までしなくても、先人たちは何もかもお見通しだったようです。

関連ホームページ:さいさい京野菜倶楽部
http://www.joho-kyoto.or.jp/~furusato/
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